QC工程表の作成手順を説明します。
QC工程表の作成に取りかかる前に、製造工程を確認し、プロセスのフローチャートを作成します。
(フローチャートはJIS Z 8206に基づいたものが推奨されます)
QC工程表シートを用意し、品名、品番、文書番号、日付等を記入しておきます。
先ほど作成したフローチャートを工程図の部分に工程記号と工程番号を転記します。
転記した工程において管理すべき品質特性を記入します。
同一工程において管理すべき管理項目を記入します。
具体的には使用設備、管理項目とその管理水準の規定値、測定方法、検査方法、サンプリング方式、検査記録の用いる様式、検査で不合格が発生した場合処置、異常時の処置などを記入します。
簡潔で誰が見ても工程が判るように作成されているか評価します。
確認、承認などを受け、制定し、発行します。
ポイント
QC工程表は、設計段階において設計者が作成します。
製造工程内でしか測定できない品質特性には特に注意します。
無理に一枚の紙に詰め込む必要はありません。
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『現場で役立つQC工程表と作業標準書 ISO9000対応』
原崎 郁平, 西沢 和夫 (著)
日刊工業新聞社